オンライン診療バイトの採用で「経験者」であることが売りになる現状と今後

オンライン診療バイトの求人は多くなりつつある状況ですが、それでもオンライン診療の経験ドクターは37.1%であり、4割未満とのことです(Dr.アルなびによる2023年7月アンケート結果より)。

こうしたことを踏まえますと、まだまだ「オンライン診療経験者」であるということは、一つの売りになっていると考えられます。というのも、求人によっては、「オンライン診療経験者求む」というものもあり、「オンライン診療を経験している」ということは採用面で有利になるポイントになるということです。

ですが、この現状は変わっていくものと思われます。そんな「経験者有利」の状況と今後について今回は書いてみたいと思います。

ファーストペンギン

「ファーストペンギン」という言葉があり、これは、新しい分野で、リスクを恐れず先陣を切って挑戦すること、を意味します。

海に飛び込むペンギンが少ない状態では、早く海に飛び込んだ方が魚をとりやすいですが、次々にペンギンが飛び込んでくる状態だと、魚の取り合いになっていきます。どこの分野でも、時間経過とともにこうした競争状態になっていきます。

経験者のドクターが全体の4割未満という現在であれば、「先行者利益」を得やすい状況ですが、半数を超えてオンライン診療が当たり前になってくると、そうもいかないわけです。

今、「オンライン診療バイトなんて、危なっかしくてやってられない」「オンライン診療なんて医療じゃない」などと言っていたドクターも、もうしばらくすれば、きっと始めることでしょう。

ですが、今なら早く始めることで、特に採用面でのメリットは大きく、好条件のバイトを得やすい状況にあると思われます。

経験者が優遇されやすい求人

特に、クリニック側が「これから開業」という段階ですと、トラブルへの対処に慣れていたり、足りない部分を指摘してくれるということで「経験者を求めたい」という傾向にあります。

実際、まだAGAのオンライン診療バイトを始めて1年ですが、これから開業というクリニックの採用面接を受けたところ、「経験者?ぜひうちに」という好感触で、なおかつ採用もされたので有利な状況と言えると思います。

ただ、先述のように今後もこの状況が続くとは考えにくいと思います。もし「オンライン診療バイトを始めようかな、どうしようかな…」と悩んでいるということでしたら、ぜひ早めに始めることをおすすめしたいと思います。

なお、私が実際に求人探しを行っているのは、エムスリーキャリアや、マイナビDOCTORです。こちらはオンライン診療求人の紹介も力を入れておりますので、ぜひご登録しておくことをおすすします。

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