医師ですと、常勤先の勤務に加えて非常勤の外来診療バイトや当直バイトを掛け持ちしている方も多いのではないでしょうか。研究日や土日のいずれか1日ないし半日などをバイトに当てている、といったイメージでしょうか。
常勤と対面診療などの非常勤バイトに加え、「第二のアルバイト」としてオンライン診療はオススメできるのではないか、と私としては思っています。その理由について、今回の記事では書いてみたいと思います。
負担感が少ない
完全リモートによる、自宅などでのオンライン診療業務ということになりますと、当然ながら通勤時間・移動もありません。
私は自宅から遠方の病院に非常勤バイトで勤務しており、「勤務地が遠い」ことのストレスは非常によく分かります。この時点でかなりバイトとしての負担感は大幅に下がると思います。
さらに、リラックスできる自室などで勤務できますし、「空き時間にちょっとティータイム」「スキマ時間にYouTubeやNetflix」なんてこともできるわけで、仕事としての負担はかなり軽減できると思います。
「保険」としてのバイト
医師にとってアルバイトとは、「年収アップの手段」であると同時に、「もしもの時の保険」的な役割もあると思っています。
特に上司との関係性に起因する人間関係に悩んだ時、メンタル不調で今の働き方ができなくなった時、様々な要因で「我慢の限界」を迎えた時…などなど、突発的に勤務先を辞めざるを得ない時の「生活を保障する保険」となり得るのではないでしょうか。
もちろん専門性が高い方はどこでもつぶしがきく、バイトでも引く手あまた、というところはあると思いますが、私のように専門医資格もない状態ですと、「バイトの業務であろうと色んなことができるに越したことはない」わけです。
その点においても、オンライン診療を経験しておくことは「技能」の一つとなり得る、そして「困った時のバイト選び」の一助になるのではないか、と思っています。
オンライン診療が今より一般的に普及し、当たり前のようになっているなら意味がないでしょうが、まだまだ発展途上の今、「オンライン診療バイトの経験がある」ことはある程度の希少性があるのではないでしょうか。
同じような仕事…飽きてしまいませんか?
バイト選びの基準として、「得意分野を活かす」ことももちろん良いと思います。「専門は消化器内科だから、消化器内科の外来バイトや内視鏡バイト」というのはスキル、専門性を活かすため、一番単価も高くなりやすいと思います。
ただ一方で、「同じような仕事は飽きてしまう」ということもあるのではないでしょうか。私自身、「内科の外来バイト」をやっていますが、産業医の仕事を普段やってるからこそ飽きはきていませんが、連日外来をやっていて「さらにバイトで外来」ということになりますと、「同じことばかり…」となってしまうのではないか、と思っています。
バイトの時だからこそ、また普段とは異なる業務を行い、「気分を変えられる」からこそ長く続けられるという部分もあると思います。その意味でも、普段、オンライン診療を担当していない方が「バイトでオンライン診療」をすることは一つの気分転換になるのではないでしょうか。
以上のような理由で、普段の非常勤バイトに、加える形での「第二のバイト」としてのスタンスで、オンライン診療バイトは適役ではないか、と思っています。私も昨年から始めたばかりですが、単純に「年収アップ」したことも結構嬉しく、できるだけ長く続けたいと思っています。
もしご興味がありましたら、エムスリーキャリアや、マイナビDOCTORなどではオンライン診療バイトの求人が掲載されていることも多いため、まずはご登録の上、求人の問い合わせや検索をしてみてはいかがでしょうか。