「在宅オンライン診療バイトって、どんな感じでやるの?」と質問されたのですが、やはりクリニックや病院に行って勤務するわけではないので、具体的にどのような流れなのか気になるようですね。
そこで今回の記事では、私が「在宅オンライン診療バイト」を行っている1日の実際の流れについて書いてみたいと思います。一例として、ご興味のある方にご参考になれば幸いです。
診療の準備
私は普段、産業医として企業に勤務しています。17時に勤務終了となるため、そこから近くのホテルにチェックインします。部屋に移動して、自前のノートPCとUSB接続のマイクを用意します。
ネット回線はホテルのものを使用しておりますが、そこのホテルはネット接続が安定しているので助かっています(一応、無線ではなく有線で接続しています)。マイクもちゃんと使用できるか、接続機器テストのページで確認しています。
そこから勤怠管理システムのページに飛び、「勤務開始」ボタンを押します。勤務時間は、その勤怠管理システムで自動で保存される仕組みです。
私の場合、とにかく「ネット環境」と「しずかな部屋」を手っ取り早く用意できるのがホテルでした。元々、ビジネスホテル好きですので、とても快適に働けています。笑
診療開始
セッティングが済みますと、今度は電子カルテのページに接続し、どのような予約患者さんがいるか確認します。完全予約制であり、「初診10分、再診5分」の枠となっています。
予約時間に沿って、ビデオ通話ソフトの部屋に患者さんが接続してきます。問診を行い、効果・副作用の様子内服可能かどうかを判断して処方を行っていきます。中にはやや長引いてしまい、次の予約時間が来てしまう時はやはり焦ってしまいますね。ただ、慣れれば時間内で診療を終えることができるようになってきます。
定期的な血液検査は必要ですが、基本的には健診・人間ドックでのデータで代用することが多いです。また、初診の際には持病確認などが必要ですが、それも基本的にはマニュアルがあって、判断に困ってしまうということはほとんどありません。
ビデオ通話に予約時間になっても接続してこない患者さんも結構おられ、その時は通話ソフトで電話します。それでも出てくれない場合は、キャンセル扱いとなるという流れです。
診療終了
私は大体、17時半に診療開始、21時に診療終了としています。この時間も、2週間前ぐらいまでに申請しておけば、自由に設定できます。21時で最後の患者さんを診療して、あとは今までの患者さんで書いておいた方がいいことはカルテに追記することもあります。
また、クリニックのスタッフと共有しておきたい患者さん情報(話が長い、クレーマー傾向があるなど)は、Slackで共有しています。全ての作業が終わるのは、21時15分ぐらいです。勤怠管理システムで「退勤」ボタンを押して終了です。
時給1万円なので、一回3.7万円前後の収入ということになります(ホテル宿泊費が5千円前後なので、実質3.2~3万円)。
21時からは食事をとって、部屋で過ごして寝る…という感じです。通勤時間も非常に短縮になってゆったりできますし、私としてはこのサイクルはとても働きやすいです。
以上です。
中には自宅で働いておられる方もおられるでしょうけども、子供がいるのと通勤時間が長めであるということもあって、私はホテルで勤務という形をとっています。
もしこうしたオンライン診療バイトにご興味がありましたら、
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にまとめておりますのでお読みいただけますと幸いです。