「自宅でのオンライン診療をやってみよう」と思い立ってから1年ほど、AGAのクリニックで勤務をしてみました。
そもそも、「内科外来のオンライン診療バイト」の求人がなかなか見当たらなかったため、AGAのバイトを始めてみたわけですが、結果として「良い経験になったなぁ」と思っています。
自由診療自体も初めてでしたし、自宅でのオンライン診療も「ああ、こういう感じなのか」と大変勉強になりました。ですが最近、オンライン診療での内科外来のバイト求人が出ていたため、エントリーしてみました。
そこで感じた、「自宅でのオンライン診療バイト」における、内科外来とAGA外来を実際にやってみた違いについて書いてみたいと思います。
診療する患者さんの人数の違い
AGA外来は、とにかく診療する人数が多いです。初診や中間診療(6ヶ月処方なら、3ヶ月で受診するといった感じ。あるいは、副作用が疑われるなど、相談したい患者さんが診療を受ける)は10分、再診は5分刻みでバンバン予約がとられます。
ちょっと話が長くなったりしますと、次の予約に遅れてしまう…なんてことも結構ありました。AGA/ED治療、あるいはピル処方のバイトでは、このような診療が多いように思います。
一方、内科外来は打って変わって、一人あたりにかけられる時間が結構長いという印象です。そもそも、「こうした症状で、どこの診療科にかかればいいんでしょうか?」という相談を受けることも多いので、問診→説明という流れですと、あっという間に10分経過しています。
ですが、そもそも予約人数もAGA外来ほど多くなく、ゆったりめですので、「次が待ってる!」と焦る必要はさほどないのかな、という印象です。
マニュアル・覚えることの量
AGA外来の場合、最初はかなり覚えることが多くて大変でした。既往歴や健診データなどで、「処方NG」の場合を逐一覚えていく必要がありましたし、そのマニュアルも頻回に改訂されましたし、処方日数の上限、価格なども結構変わっていました。
一方、内科外来はマニュアル自体も「初診の場合7日まで、再診30日まで…」といった程度のルールはありましたが、それ以外はほとんど決まり事はないといったことのようでした。
AGA診療で慣れてしまっていたので、「え?こんなマニュアル少なくていいの?」と拍子抜けしてしまいましたが、実際に診療してみて問題はありませんでした。
患者さんのニーズ
AGA外来の場合、「ミノキシジル、フィナステリドを使ってみたい」など、薬を希望して受診する、という方がメインとなっています。
ですので、「血液検査で肝機能障害がみられていますね」「高血圧、不整脈が既往としてありますか…」などと、処方上問題があることを指摘したり、チェックすると明らかに不機嫌そうな表情をされたりします。また、「処方できない」と言うと、「なんでなんだよ!」と怒り出してしまう人もいたりしました。
一方、内科外来の場合は、「この症状、どうしたらいいんだろう…」ということで受診される方がメインで、「相談したい、話を聞きたい」というニーズがメインであるように思います。
ですので、こちらの場合は「物分りがいい」方が受診されてきているな、と感じます。また、「なんで処方しないんだよ」といったクレームめいたことを言う方は今のところ遭遇してはいません。
以上です。
AGA診療よりはバイト代を稼ぎにくくはなっていますが、それでも「第二のバイト」としてゆったり診療を続けるということで考えれば、内科外来のオンライン診療バイトも悪くないな、と思っています。
なお、私が内科外来のオンライン診療バイト求人を紹介してもらったのは、エムスリーキャリアです。もしご興味がありましたら、ご登録の上、お問い合わせいただいてはいかがでしょうか。