オンライン診療独自の「初診料・再診料」が新たに設定されることで、今後どう変わる?

2022年度診療報酬改定で、

・旧:対面診療との組み合わせでオンライン診療料を設定

・新:情報通信機器を用いて初診を行った場合の初診料と再診料を新設する。

となるとのことです。点数としては、オンライン診療の初診料は「対面診療288点と、時限的・特例的な対応としての214点の中間程度」とされる見込みとのことです。

健保組合側は「288点」を主張し、対面診療と同様の扱いを求めている一方で、医師会側は「対面診療と同じ点数と予定されているなら医師の技術料を覆す話」と、あくまでもオンライン診療は時限的・限定的な使用に留めようとしており、ここらへんの攻防が繰り広げられているようです。

ただ、オンライン診療自体の初診料・再診料は上がる見込みですので、よりオンライン診療に乗り出すクリニック・病院も増えてくる可能性は期待できそうです。それにともなって求人数も増えてくるのではないでしょうか。

医師会側は、「対面診療が必要になったら、連携する医療機関に依頼して自分達では診療しないような無責任を助長してはならない」とオンライン診療を批判しておりますが、「対面診療を必要としない」患者さんたちはオンライン診療が引き受けているわけで、対面診療を行う病院なりの負担軽減に繋がるのではないでしょうか。

そもそも対面であっても、生活習慣病の処方のみは行う一方で、「それ以外の精査などは紹介状を出して総合病院へ」としているところも多いでしょうし、それとどう違うのかな、と思う次第です。

いずれにせよ、この分ですとオンライン診療が「時限的・限定的な使用」のみに留まらない可能性が出てきて、期待できるニュースではないでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました