私自身、自宅でのオンライン診療バイトをやっているということもあり、聞きつけた友人・知人たちから「どうやって始めるの?」と質問を受けることがあります。
やはり「自宅で診療できる」という手軽さや物珍しさもあって、興味を持っているドクターも多いのだな、と思った次第です。
そこで今回の記事では改めて、医師が自宅でのオンライン診療バイトを始めるため、今すぐ取り掛かるべき「3つのステップ」について書いてみたいと思います。
まずは「オンライン診療研修」の受講
厚労省は、e-learning形式で「オンライン診療研修」を受けられるようにしています。まずはこちらを受講しておくべきであると思います。
その根拠としては、「オンライン診療の適切な実施に関する指針」において、「オンライン診療を実施する医師は、厚生労働省が定める研修を受講すること」と記載しているためです。
この指針を受けて、バイトを募集するクリニックなどでは、「オンライン診療研修」を受講し、修了証書を提出することを採用の条件としているところがあります。
逆を言えば、この研修を受けていないと選べる求人の選択肢が少なくなってしまうことを意味します。e-learning形式でお手軽ですので、ぜひ受けておきましょう。
求人の調べ方
オンライン診療バイトの求人で、さらに「自宅で完結する」という求人はまだまだ希少です。そのため、求人をどのように調べるのか、というところがやはり結構難しかったりします。
私がバイトを始める上で、そして現在も「良いオンライン診療バイトがないかなぁ」と調べているのが、エムスリーキャリアと、マイナビDOCTORです。他にも色んな求人情報サイトを調べていましたが、現在ではこの2つに落ち着いています。
というのも、エムスリーキャリアは医師求人情報サイトでは最大手と言っていいほど求人数も豊富で、なおかつ非常勤バイトを「キーワード検索」できるというメリットがあります。
また、たとえば「オンライン」などでキーワード検索しますと、その条件に合った新着求人が出ますと、メールですぐに教えてくれます。オンライン診療バイトはすぐ充足してしまう傾向にあるため、この機能はとても便利です。
また、マイナビDOCTORの方はと言いますと、「こだわり条件」のところで「オンライン診療」を選ぶことができ、簡単にサーチできます。
こうした利点があるため、この2社が求人探し・選びをする上ではお勧めかなと思っています。まずはこの2社からご登録の上、求人をお探しいただいてはいかがでしょうか。
応募・面接での注意点
気になる求人があった場合、応募を行うという流れになるかと思われます。ここでまず注意して欲しい点があります。
特にAGA診療などの自由診療ですと、「接遇・マナーがしっかりしているか、感じの良いドクターか」という点が重視される傾向にあります。そのため、面接ではそうした点を重点的にチェックされると思っておいた方がよろしいかと思います。
内科外来のオンライン診療バイトであっても、やはり対面と異なって「ビデオ通話だと冷たい印象を抱かれがち」で、クレームにつながってしまうことがあったりします。そのため、一般的な外来バイトよりも人柄・接遇というところはチェックされていると思います。
また、オンライン診療の求人である以上、ある程度のITリテラシーがあることが必要です。面接は、ZOOMやGoogle Meetなどで行うことが多いと思います。ビデオ通話アプリを満足に使いこなせるか、デバイスのセッティング、ネット環境は十分かということは事前にチェックしておきましょう。その点も面接では確認されていると思った方がよろしいかと思います。
以上です。大まかにいってこの3つのステップでバイトが始められると思います。ご興味がある先生方は、ぜひ自宅でのオンライン診療バイトを始めてみてはいかがでしょうか。