オンライン診療行う上で難しいと思う3つのポイント

オンライン診療は、対面診療とは異なって患者さんが目の前にいるわけではないので、触診・聴診もできませんし、すぐに「必要な検査を」というわけにもいきません。

だからこそ「オンライン診療」を行う上で注意すべきであったり、「難しいなぁ」と思うポイントがあるわけです。

そこで今回の記事では、オンライン診療の「難しい」と思う3つのポイントについて書いてみたいと思います。

患者さんの状態把握がしにくい

スマホでのオンライン診療を行う場合、やはり患者さんの全身像が画角的に映らない場合もあります。対面診療であれば、患者さんが入ってきて椅子に座って…と、常に全身が見れるわけです。

また、対面診療であれば、「あれ?手足や顔がむくんでる?」といったこともすぐにわかりやすいですが、スマホの画面だけでは判別しづらい可能性もあります。

こうした点において、やはりオンライン診療でありますと患者さんの状態把握がしにくいと言えるのではないでしょうか。

本当に「Do処方」で大丈夫?

前回と同じ処方を繰り返すことを「Do処方」と言ったりしますが、オンライン診療の場合、患者さんが「前と同じ薬を」と言った場合、「本当にそれで大丈夫なのか?」と確かめることがなかなか困難です。

糖尿病の患者さんが「前と同じ薬を」と言った場合、対面診療であれば「ではまず検査を」と言うこともできるでしょう。しかしながら、オンライン診療の場合は近隣のクリニックへ紹介したりする必要があるわけで、そこでつい「じゃあ、Do処方するか…」となってしまいがちです。

ですが、本当は血糖コントロールが不良である可能性もあるわけで、この点がやはりオンライン診療の今後の課題であるでしょうし、難しいポイントの一つであると思われます。

通信障害やラグ

オンライン診療は、通信状況によっては映像や音声がとぎれとぎれになってしまったり、あるいは、声が遅れるようなラグが発生するといったことも起こりえます。

そのような場合ですと、上手く聞き取れず大事な部分を聞き漏らしてしまったり、あるいは話を省略してしまったりすることもあって、問診が十分とは言えずに診療を終了してしまうこともあるかもしれません。

このような通信状況の問題もオンライン診療では「診療が十分に行えない」といったことにもなりかねません。ですので「Wi-Fiではなく必ず有線でネット接続をしてください」と医師に依頼するクリニックなどもあります。

以上です。
やはりオンライン診療の場合は基本的に「診察などで無理をせず、必要があれば対面診療に切り替える」「病状が不安定ならばオンライン診療から対面診療に切り替える」といったことをしっかりと念頭においた上で実施すべきであるということは変わらないと思います。

しかしながら、患者さんの利便性もあり、患者さんのニーズも高いと思われます。今後もオンライン診療バイトの求人自体は続くと考えられますので、もしご興味がありましたら、

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