オンライン診療で「意思疎通をとるのが困難」な患者さんという問題

オンライン診療、しかも自由診療ということになりますと、日本在住の外国籍の方も受診されるケースは結構あります。ほとんどの方はコミュニケーションをとることも可能で、処方に至ります。

しかしながら、「日本語がほとんど聞き取れない、話せない」という状態ですと非常に診療を行う上で困ります。なんとなく単語を繰り返すようにして、「OK?」と聞きますと、「OK、OK」と一応返してはくれますが、本当に分かってるのかな…と心配になります。

あるいは、日本人の方であっても、ご高齢の方のケースや、恐らくなんらかの障害により「日本語が上手く通じない」というケースもあります。こうした場合、どう対応しているのかというと、その一例としては以下のようなものがあります。

そもそもオンライン診療不可

オンライン診療となりますと、やはり対面よりもコミュニケーションが難しいという一面があります。そうなりますと、そこに言語的な問題が絡みますと、さらに意思疎通が困難となるわけです。

ですので、そもそも「言語的な問題がある方はオンライン診療NG」としているところもあります。スタッフによる事前カウンセリングを経て、診療を行うという二段階方式のところですと、事前カウンセリング段階で「あ、日本語通じない」ということでしたら、診療に至らず「診療をお受けできません」となるわけです。

特にED/AGA治療などの自由診療ですと、既往歴・持病の有無の確認、定期的な血液検査、副作用発生時の対応が非常に大事ですので、その確認や説明が通じていないと継続的な診療は困難ということになるわけです。

通訳の同席

ご家族や友人・知人など、ある程度日本語ができる方が近くにいるようなケースでは、そうした方に同席してもらって、それで診療を行うということも可能性としてはあるかもしれません。

しかしながら、やはりED/AGA治療ですと同席してもらいたくないでしょうし、問診をする上でも「聞いて大丈夫かな?」「正直に答えてもらえるのかな?」という問題もあると思われます。

内服薬の自己管理ができないと…

海外の方だけでなく、日本人であっても認知機能に疑いがあって意思疎通が困難という場合ですと、「内服薬の自己管理ができない」可能性があります。

ですので、この点も自由診療の薬を処方するようなことはとてもリスキーなことではないかと思われます。当然、既往歴・持病の有無の確認や副作用発生時の対応ができないことも問題がありますが、こうした認知機能に疑いが見られるような方のケースも、やはり「オンライン診療お断り」ということになると思われます。

以上です。
今後、「○○語対応可能な医師在籍」というようなオンライン診療も出てくるでしょうし、外国籍の方も結構オンライン診療を利用されていることを踏まえますと、ニーズはあると思われます。

逆に、「私、○○語での会話ができるんですが」という方がおられましたら、採用面接時に一つの売りになると思いますので、アピールしてみるのも手かな、と思われます。

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