医師の知人・友人に話を聞くと、「週1回の非常勤バイト以外、ほとんどしていない」という人が多く、私同様に「バイトを好んでしている」というドクターはあまりいないという印象です。
また、専攻医のような若手医師に話を聞きますと、「忙しくてできない」「バイトをあまりやったことがなくて、興味はあっても始められていない」という傾向にあります。
共通して、「やりたいとは思っているけど、時間もないし、面倒だし」というところが根本的な要因になっているように思います。たしかに、新たなバイトを始めるにしても、非常勤であれば採用面接もあり、また「固定で一曜日あるいは半日を空けなければならない」ということは面倒に感じてしまう要因となります。
「時間がない」に対する考え方
私のように「ヒマな時間が多い」という医師は稀で、勤務医の方は基本的に忙しいと思います。可処分時間自体が少なく、また家庭のことも考えれば、「時間がとれない」ということもわかります。
だからこそ、「積極的にバイトをしている」というドクターは少ない傾向にあるのだと思います。ただ、この「時間」というのは比較的、余裕ができることもあるわけで、なおかつ「余裕があれば始めて、余裕がなくなったら一時的にやめておく」というのがバイトの利点ではあります。
もちろん、忙しすぎるほど働いている中でバイトは無理でしょう。そこで無理をせず、「余裕がある時期だから少し働いてみるか」ということで、無理のない範囲で働いてみるということを考えるのが大事ではないか、と思います。
このコントロールができるのがバイトの利点ですので、働きやすいタイミングですので、たまにスポットバイトを入れてみる、というのもよろしいのではないでしょうか。
「不透明」な時代だからこそ
医師の働き化改革、2030年問題など医療を取り巻く環境は大きく変化している状況にあります。「勤務医を続けて安泰」「開業さえすればなんとかなる」ということにも変化がおとずれつつあります。
そんな中、「副業」ならぬ「複業」で仕事の幅を広げ、複数の収入源を持つことでの安定化を図ることはこれからより重要なことになってくると思います。先が見通せない、という時代だからこそ、「いつもと違ったことをしてみる」という試みは重要なことではないでしょうか。
「行動する」ことの利点
多忙で、面倒なことにかまっていられない。そう考えるドクターが多いため、「少し行動する」ことでのリターンは大きくなります。
求人紹介サイトで検索して、応募してみる。こまめにスキマ時間でこうしたことをするだけでも、好条件なバイトの機会を得られる可能性は格段に上がります。
また、最近では求人紹介会社のメーリングリストに登録しておくだけで、希望条件に沿った求人情報が送られてきます。それをチェックするだけでもチャンスは増えるわけです。
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