オンライン診療バイトですと、ネット回線とPC・スマホがあれば事足りるので、自宅でも十分にできる仕事です。しかしながら、「クリニックに出勤する」求人は少なくありません。
クリニックの場所を提供するとなりますと、その分、通勤費用や施設利用のためのコストもかかります。「それなら、自宅でやってもらったほうがクリニックもお得なのでは?」と思うわけですが、わざわざ出勤を求める求人はあります。
なぜ自宅ではなく、クリニック出勤をした上での勤務をしてもらいたいのか。その理由について今回は書いてみたいと思います。
ドタキャン対策
自宅でのオンライン診療を行っているクリニックでは、「医師のドタキャン」が多発します。特に、自分でシフトを申請する形で勤務するクリニックですと、「多めにシフトを提出しておいて、ダメだったらキャンセルすればいい」と考えている医師が少なくなく、結果、ドタキャンが非常に多くなります。
このシフトの穴を埋めるのにスタッフの手がとられてしまうことも多く、このドタキャン防止のために「毎週月・火、9:00~18:00での勤務」などとシフトを固定して働いてもらうということをした方が混乱しないということも理由の一つとなっているのではないかと思われます。
患者からのクレーム対策
自宅でのオンライン診療ですと、ついつい衣服が乱れていようと気にしないドクターがいたりします。あるいは「白衣着用」を義務付けられているのに着ていなかったりと、こうした点がクレームにつながる可能性があります。
また、自宅で診療をしていると、ついつい「自由にしすぎて」しまい、診療の予約時間に遅れてしまうこともあったりします。
こうした点も、クリニックに出勤するのであれば「ちゃんとしなきゃ」とドクター側も思うはずではないかと思われます。
トラブルシューティング
リモートワークの場合、患者さんからのクレームなどを発端として、スタッフが問題の原因を探ろうとしても、「カルテにほとんど何も情報が書かれていない…」ということもあり、患者さんに話を聞いたり、あるいは医師側に確認をしたり…と何度もやりとりを繰り返さなければならないということもあります。
この点、医師がいれば診療に関するトラブルであれば「すみません、こういう問題が今発生してまして、先生にご対応いただけませんか?」とすぐに依頼をすることもできます。
トラブルシューティングのしやすさで言えば、やはりクリニックにドクターがいる状態の方がしやすいのではないかと思います(クレーム対応の得意・不得意はあるでしょうけども)。
以上です。
クリニック側の事情、という側面はあるかもしれませんが、ドクター側にもメリットはあります。
・シフトが固定されている場合が多いので、「申請していたシフトを削減されてしまう」という可能性は低い。
・患者さんとのトラブル発生時など、困った場面でスタッフと意思疎通を図りやすい。
・子供がいるなど、自宅で落ち着いて診療できない場合
などです。オンライン診療バイトの場合、このようなクリニックに出勤するタイプの求人もありますので、民間医局[PR]や、マイナビDOCTOR[PR]で求人をお探しいただいてはいかがでしょうか。