医師のバイトにおいて、「思っていたのと、実際バイトを始めてみたら実態はかなり異なっていた」なんてことは結構あると思います。
せっかく採用面接を受けて、働くわけですから、そのようなことはできるだけ少なくあって欲しいわけです。特にオンライン診療バイトの場合、「事前に確認しておいた方がいい」というポイントがあります。
そこで今回、そんな確認をしておくべきポイントを4つご紹介したいと思います。
時給について
まず一つ目としては、「時給」についてです。「時給なんか、求人票に書いてあるだろ」と思われますが、オンライン診療バイトでは注意しなければならない点があります。
固定の時給、たとえば「1時間1万円」などで提示されている場合もあれば、オンライン診療バイトですと、インセンティブ制で「ベースの時給に診療した人数に応じて上乗せ」での時給を提示されている場合があります。
後者の場合は、もちろん患者さんの人数に応じて増減するわけで、「平均でこれぐらいの時給になる」という提示になります。ただ、それはあくまでも想定になりますので、「実際は想定よりかなり低かった…」なんてこともあり得るわけです。
ですので、「固定時給なのか、インセンティブありの時給なのか」という点はしっかりと確認しておきましょう。
事業開始からの期間について
二つ目の確認ポイントとしては、「オンライン診療を始めて、どの程度期間が経っている企業なのか」、つまりはオンライン診療の事業開始からの期間どの程度というところです。
オンライン診療バイトで怖いのが、「採算がとれずにオンライン診療部門を閉めてしまう」ということです。中には、「とりあえずやってみて、ダメだったら即撤退」なんてところもあったりするわけです。
オンライン診療を始めてある程度の期間が経過しているということでしたら、「経営もそれなりにできているところなのかな」と思えるわけですが、「これから始める、スタートアップでの採用です」ということですと、やはりどちらに転ぶか分からないという状況で、早期撤退の可能性を探りつつ採用面接に臨んだ方がいいと思います。
集客はどのような方法で行うのか、どのような患者さんをターゲットとしているのか、といったところを中心に聞いて、明確な答えがあるようでしたらいいのですが、中には「とりあえずやってみて…」と見切り発車な答えをしてくるクリニックも中にはあります。このあたり、一つの試金石となるような部分であると思います。
運営会社はどこ?
三つ目の確認ポイントとしては、「母体となる企業はどこなのか」というところです。オンライン診療の場合、対面診療を中心と行っているクリニックが「オンライン診療もスタートする」ということもありますが、IT企業が実質的な運営を行い、オンライン診療を専業として行っていくというところもあり、後者の方が最近ですと多くなっている印象です。
ですので、その運営会社がどういったところなのかということは、二つ目の確認ポイントともに、「バイトを継続できるか否か」というところに関わるので、しっかりと確認しておいた方がいいと思います。
今後は分からないところですが、現在のところ、オンライン診療に乗り出しているところは有名企業が基本的には多く、その点は安心かと思います。
試用期間について
四つ目の確認ポイントとしては、試用期間の有無です。オンライン診療バイトで、一般的な外来バイトのようにいきなり「一年契約で」というところは少ない印象です。このあたり、「契約がしっかりしている」企業ならではの面がやはり色濃く出ていると思われます。
「まずは2回勤務してもらい、その働きによって継続できるかどうかを判断する」「1ヶ月は業務委託契約(=ダメならすぐに契約打ち切り)として勤務してもらい、その後、嘱託契約を結ぶか判断する」といったパターンがあります。
場合によっては、「採用されたと思ったらぬか喜びだった…」なんてことにもなりかねませんので、試用期間はあるのかどうか、その内容はどうなのかということもまた確認しておきましょう。
以上です。
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