オンライン診療は、もちろん「場所を選ばない」というメリットがあり、診療室以外のところに患者さんがいるわけです。もちろん、そうしたメリットがある一方で、医師として「困ったな…」と思うこともあったりします。
もちろん、そのような人たちばかりではありませんが、「ちょっとそれは…」と思うタイミングの方もおられます。
そこで今回の記事では、注意喚起の意味も込めてオンライン診療を受けるべきではない「NGなタイミング」について書いてみたいと思います。
運転中の車内
オンライン診療は、当然のことながら運転中に受けるべきではありません。スマホの操作や診療に気をとられて、事故を起こす可能性もあります。
車をとめられる場所に移動する、あるいは「予約を取り直す」ということをぜひしてもらいたいと思います。
中には、「高速道路を運転中にオンライン診療を受けようとする」というツワモノまでおられますが、当然NGです。
基本的にはクリニックのマニュアルで「運転中の方の診療は禁止」とされていると思いますので、気づいた時点で「診療お断り」となると思われます。
人通りの多い屋外
オンライン診療は、やはりプライバシーにしっかりと配慮をした上で行うべきであり、周りに人がいる場合の診療はこちらも「大丈夫かな…」と思ってしまいます。
仕事が押してしまって、その帰り道にオンライン診療を行おうとする方も結構おられますが、やはりその点も周りが気にならない場所へ移動していただく、もしくは予約を取り直すといったことをしていただけますと、こちらも非常に助かります。
ショッピングモールのような人通りのかなり激しい場所でオンライン診療を受けようとされた方もおり、こちらもかなり戸惑いました。
ビルの「階段の踊り場」など電波の不安定な場所
会社に勤務しておられる方が、昼休みのちょっとした合間にオンライン診療を受けるという場合もあります。これはオンライン診療として本来あってしかるべきケースですが、そうした方が「あまり人がやってこない、高層ビルの階段の踊り場でオンライン診療を受けようとする」ということが結構あったりします。
そうなりますと、「電波の入りが非常に悪い」ということもあり、なかなか上手くビデオ通話ができないということもあります。「人が周りにいない」ということも大事ではありますが、電波の入りもまたご確認いただければと思います。