オンライン診療に興味を持ち、現在AGA治療のバイトを私自身が行っているわけですが、その中で「うん、こういう患者さんはオンライン診療が向いているよね」と思う患者さんもいれば、「あらら、オンライン診療に迷い込んできちゃったか…」と、明らかに向いてない患者さんもいます。
そこで今回の記事では、「AGA治療、興味あるけどどんなクリニックに受診すればいいか分からない」という人向けに、「そもそもオンライン診療でいいのか?」ということも含めて書いてみたいと思います。
これからAGA治療を受けたいとお考えで、クリニック選びなどで迷われていらっしゃる方にとって参考になれば幸いです。
オンライン診療に向いている人
オンライン診療は、そもそも「AGA治療には、ミノキシジルとフィナステリドって薬があるんだ。試してみようかな」など、治療の選択肢が既に決まっていて、「よし、ここのクリニックではオンライン診療で処方してくれるんだ。値段も手頃だし、利用してみるか」といった方を想定しています。
もしくは、既に治療を開始していて、「ここのクリニックの方が安いや」ということで乗り換えたり、あるいは「個人輸入で薬を使っていたけど、やっぱり安全性に問題があるよな気がするな…」というような方です。
つまりは、「処方することを前提」で受診する患者さんをオンライン診療では想定している傾向にあります。こうした方であれば、オンライン診療を利用することに問題はないと思います。
オンライン診療に向いていない人
「そもそも自分ってAGAなんだろうか?」「AGA治療をするとして、自分にはどんな治療法が向いているんだろうか?」というような方であれば、オンライン診療は向いていないと思います。
このような患者さんは、じっくり医師と相談してその中で治療法を選択したいという希望があるのではないでしょうか。「いくつも疑問や質問があり、それを解消しつつ治療をしていきたい」という方ですと、やはりオンライン診療は向いていないと思います。
「そもそもAGAって?」「AGAにはどんな治療法があるの?」「薬を飲もうかどうか迷っていて…」という質問にじっくり答えて欲しい、それで納得して治療を受けたいということでしたら、やはり対面で説明を聞いた方がいいと思います。
また、高血圧、心疾患、腎疾患、肝機能障害、糖尿病など、持病を複数抱えていて「AGA治療を」という方も、「処方お断り」と門前払いされてしまう可能性が高いと思いますので、その点も対面で「内服以外の治療」も検討してもらう方がよろしいかと思います。
「コスト」ばかり気にされる方もいますが…
患者さんで、いきなり初診からオンライン診療を選択される方の中には、「ここが薬の値段が一番安かったんで」という方も結構おられます。
薬の値段、受診する手間や時間など、「コスト」ばかりを考えてついオンライン診療を選んでしまうお気持ちも分かりますが、定期的に血液検査などを実施しないと肝機能障害などを見逃す可能性もありますし、限られた時間であったり、画面越しですと浮腫などの副作用を見逃してしまうなんてリスクもあると思います。
もちろん、初診からある程度治療をしていて、「安定して副作用なく治療継続ができているし、効果も実感できている。定期的な血液検査も今後行う予定」といった方がオンライン診療へ切り替えることは全く問題ないと思います。
コストばかりを念頭においてクリニック選びをするのではなく、それ以外の要素も検討した上で受診をしていただければ、と思った次第です。